肝臓内科
あなたの肝臓は大丈夫?
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肝臓はよく「沈黙の臓器」と呼ばれます。なぜこう呼ばれるのでしょうか? なぜなら肝臓には痛みを感じる知覚神経がなく、よほど病状が進んで肝臓の破壊が進まないと症状が出ないのです。 クリニックの院長は小牧市でも数少ない日本肝臓病学会認定の肝臓専門医です。当院では、適切な検査によって積極的に肝臓病の早期発見・治療に努めています。 |
肝臓病とは
肝臓病といっても下に示すようにさまざまな種類がありますが、中でも頻度が高いのがウイルス性肝炎・脂肪肝・アルコール性肝炎です。
● ウイルス性肝炎(A型・B型・C型など) ● 脂肪肝 ● アルコール性肝炎 ● 薬剤性肝炎 |
● 肝硬変 ● 肝臓がん ● 自己免疫性肝炎 ● 原発性胆汁性肝硬変 |
肝臓の検査には何があるの?
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肝臓の主な検査となるのはやはり血液検査です。ただ、一般の健康診断や診療所では肝機能といわれるAST(GOT)やALT(GPT)、γGTPを測定しますが、肝臓病を診断するにはこれだけでは不十分です。 それぞれの病態にあった適切な血液検査やマーカー測定が必要です。 肝臓の検査に次に重要なのが画像診断です。当クリニックの最新の超音波エコーにより肝臓の形や肝臓内部の性状を正確に把握するだけでなく、慢性肝炎の方に発生する肝臓がんの早期発見に非常に有用です。 |
補足
肝臓の画像検査にはエコーだけでは不十分な場合があります。
近隣の総合病院と連携して、MRIやCTなどの精密検査をクリニックで直接予約することが可能です。
C型慢性肝炎
C型慢性肝炎とは過去の輸血などによってC型肝炎ウイルスに感染し、このウイルスが持続的に肝臓を傷めつける病気です。病気の初期には症状はほとんどなく、本人が知らない間に肝臓の機能がだんだんと衰えていき、気づいた時には肝硬変や肝臓がんを発症するとても恐ろしい病気です。
現在ではインターフェロンなどの新しい薬によって多くの患者さんがこの病気を完治・克服することが可能となってきました。 当院では近隣の総合病院や大学病院と連携して、インターフェロン治療も積極的に行っております。C型肝炎で相談のある方やお困りの方は是非来院下さい。
B型慢性肝炎
B型慢性肝炎とは、ほとんどの場合出産時にB型慢性肝炎の母親から子供にB型肝炎ウイルスが感染してしまい、ウイルスが消えることなく持続的に肝臓を傷めつける病気です。 現在では出産時の感染予防によりB型肝炎ウイルスに感染するリスクは非常に減りましたが、今なおB型肝炎の患者さんは日本に100-130万人いるといわれています。
B型慢性肝炎の治療は非常に難しく、C型肝炎のように薬によってウイルスを完全に排除し完治することは基本的にできません。 また幼少期にはほとんど症状がでず、大人になって気づいた時には既に肝硬変に近い状態になっている方もいらっしゃいます。
こんな方はぜひ検査を受けましょう
1985年6月より開始された母子感染対策以前に生まれた方(27才以上の方)で、家族がB型慢性肝炎と診断された方は非常に要注意です。 また、これまで「あなたの肝炎は落ち着いたのでもう大丈夫です」 「もう抗体ができたので問題ありません」と言われた方でも、知らない間にウイルスが活性化している場合もありますので必ず定期的な検査を受けましょう。
現在では適切な抗ウイルス薬を使うことで病気の進行を遅らせることが可能となっています。肝臓専門医である院長がこれまでの豊富な経験をもとに、適切な検査・アドバイスをいたしますので何でもご相談ください。
胆のう・すい臓の検査・治療
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胆石や胆のうポリープ、慢性膵炎といった胆のう・膵臓の疾患についても、クリニックにて定期的な検査・治療を行うことができます。最近では健康診断での腹部エコーで胆のうポリープや胆石を指摘される方も多いと思います。 特に見つかる頻度の高い胆のうポリープは10人に1人の割合で発見されると言われています。胆のうポリープはまれに大きくなることがありますが、ほとんどは5mm以下の大きさのコレステロールポリープです。しかし中には腫瘍性のポリープが含まれており、 特に10mm以上のポリープには胆のう癌が見つかることもあり注意が必要です。 |
当院では最新エコーによる定期的な画像診断によって、きめ細かい経過観察が可能です。当院で行った画像検査はすべて電子保存されていますので、 いつでも簡単に画像の変化を比較し、確認することが可能です。